i-class collection

ばーばと南 + Run&Music

泣くほど痛いんだから泣く

南が小学校4年生の時の会話。

 

 

  この前の試合の時にね、ピッチャーは全責任を背負うくらいの気持ちでやれっていわれた。

私  ピッチャーはどんな気持ちでマウンドに立つべきかを教えてもらったのね。

 

  チームが打てなくて負けてもですか?って聞いたら、それでもピッチャーがゼロにおさえれば負けはしないって、監督が。

  そうだけど、守備のエラーなんかはしょうがないんじゃない。

 

南  ばーば、エラーしたら余計にピッチャーが頑張らないといけないんだよ。

私  えー、なんでなんで。エラーはピッチャーに責任ないでしょ。

 

  そこで押さえたら、エラーしたやつがホッとするでしょ。エラーしたヤツのためにもピッチャーが踏ん張らないとだめだよ。

私  あー、そういうことなのね、ピッチャーは孤独なのね。

 

  そうでもないよ。みんなが声をかけてくれるし、外野の方が孤独だよ。

  あなた、強く成長しているのね、えらいわ。野球をやっててよかったわね。

 

  でもね、強いものは孤独だって、なんかのマンガで言ってた。それって孤独に耐えれないと強くはなれないってことなのかな。

  強いものは群れる必要がないから孤独なのよ。そして強いものは余計な自己表現をしないものよ。

 

  おれはだれかからパワーをもらったなんて言わないけど、孤独はイヤだな。

  ゴジラは強いけど、追い詰められたらパワーをもらうでしょ。もらうもらわないより、お互いでもたれあわないってことではないですかね。

 

南  えー、どういうこと。

  すぐに人を頼りにしないってこと。自分で頑張れるところまで自分で責任もってやるってことよ。ピッチャーも同じよ。やれるところまででいいのよ。

 

  やれるところまでっていうのがよくわからないんだよね。

私  いいのよまだわからなくて。一生懸命やっていればそのうちわかるから。 

 

  手を抜くなってこと?

  そうよ。でも、それもまだ加減がわからなくっていいの。チームメイトを大事に思うことができれば今はいいのよ。

 

 

南  できることはしようと思ってるけど、しなきゃならないことを忘れるのがあなたの欠点ですっておかーさんから言われたよ。

私  それって、結局何もしてないってことじゃない?

 

 

南  はい、その通りです。でもおれはチームの友達は大事にするし仲もいいよ。学校でも強いほうだと思うよ。

  それはケンカのことでしょ。その強いも使い方を間違ってはいけないのよ。腕力ではなくてばーばが言っているのは気持ちの強さなの。

 

 

 

  気持ちが強くないとケンカは強くなれないんだよ。でも泣くほど痛い目にあったら泣くよ。

  えー、なんで泣くの?。強いんでしょ。

 

 

 

南  だって泣くほど痛いんだよ。そりゃ泣くでしょ。