朝晩は肌寒くなってきたけれど、昼間はまだ少し暖かく、5分も走るとすぐに汗ばんでくる。
それでもすれちがうランナーたちは、ほとんどがカラフルな薄手の上着を羽織っている。
ドローンで上空から見ると木々が風に揺れる中で、遊歩道に咲く秋の花と混ざりあってきれいだろうなと思う。
時々、元気なおじいちゃんが半袖のTシャツを汗で濡らしながら走っている。
半袖率は100%おじいちゃんランナーだ。
夜中のファミレスのように孤独で静かで、力に充ちておじいちゃんは走る。
彼らの強い意志は走り去るふくらはぎに集約されている。
何を間違えたのかこの時期にアゲハチョウが一匹、漂流するかのように花の間をフラフラと飛んでいる。
霜も降るような寒い夜をどこで過ごしたのだろうか。
今日は30分だけ走ることにした。
**********************
< 今日のランニング時にガーミンでかかった主なリスト >
1.Touch The Hem Of His Garment / Merry Clayton ('021)
原曲のSam Cookeに勝るとも劣らない迫力です。
事故で両足を切断してもめげずに、声が大丈夫であればと病院で歌ってみせた根性は見事です。ゴスペルをベースにした曲。
過去にはRollng Stonesの「Gimme Shelter」での彼女のパフォーマンスが、Mick Jaggerを完全に凌駕したことを鮮明に覚えています。
2.Beautality / Yemen Blues ('015)
イスラエルのグループ。
民族楽器やパーカッションが繰り広げるアフリカン・ファンクのグルーブがかっこいいです。外で聴くべし。
3.Dreamland / John Simon ('92)
The Band、Janis Joplin、S&G、David Sanbornなどのプロデュサーとして活躍していた彼の1972年以来20年ぶりとなった、1992年のアルバム「Out On The Street」から。Toots Thielemansが素敵です。
CDが欲しいけれど今は高値でしか手に入りません。
「Dreamnland」はデータが見つからないので、アルバムタイトルのYoutube動画を。
4.I Ain't Gonna Stand For It / Shannon McNally ('017)
Stevie Wonderの名曲をカントリー風に仕上げ、コーラスはソウルフルにカバー。きれいな人です。
Etta Jamesの「I‘d Rather Go Blind」のカバーにおいては、歯医者の治療中にかけてもよいほどリラックスできます。Ettaは歯医者でかけてはいけませんよ。
5.I Hate U / The Artist Formerly Known As Prince ('95)
シンボルマークとなってしまったPrinceの1995年のアルバム「The Gold Experience」から。ランニング中に聞くにはスローすぎるけれど、ファルセット・バラードに聞きほれながら走れます。
「呪術廻戦」の五条悟のキャラクターは絶対にこのPVの影響でしょう。
6.ACROSS THE STREET / LENNY O'HENRY ('63)
1963年のヒット曲。Four Seasonsを手掛けていたBob CreweとBob Gaudioのプロデュース。「君の瞳に恋してる」も彼らによるもの。
私のリズムとは少しずれるので走りにくいかな。
7.7 Days 7 Nights / Sue Ann Carwell ('92)
Laney Stewartのプロデュースで1992年のリリース。当然ながらNew Jack Swingのお手本のような曲になります。
Teddy Rileyはどのようにして、こんな重くかつポップなノリノリので気持ちのいいリズムを思いついたのだろう。
Michael Jacksonも「Remenber The Time」でTeddy Rileyと組んでいます。
8.飾りじゃないのよ涙は / 中森明菜 ('85)
アイドルという狭い領域に辟易していた中森明菜が、ボーカリストとして羽ばたく決定打となった曲。女優であれば大竹しのぶの領域に踏み込んだ瞬間です。
9.The One / Jennifer Lopez
2002年リリース。Stylisticsの「You Are Everything」をそのままサンプリングに使っています。
何かとすぐ半裸になりたがるJenifer Lopezのメローなラブソング。