この間、孫たちが駅伝を応援しに行きたいと言うので一緒に行きましたら、間近で見る選手の速さったらありません。
TVと生で見るでは大違い。
そのつもりで見ているとあっという間に通り過ぎていきます。
心して選手を追わないとだれだかわかりません。
私の脳の伝達速度よりも速いかもしれません。
そんなスピードで何十キロも走り通すのです。
私はアスリートを近距離で見ることなど皆無に近いのでとても興奮します。
スポーツの現場に足を運ぶって大事です。
くやしいことにTVではあのスピードが伝わらないのですよね。
私が何もくやしがらなくもていいのですが。
でもくやしいではないですか。
突き抜けたパフォーマンスがお茶の間に届かないのは。
アルペン滑降のスピードが、アイスホッケーやラグビーのあたりの強さ、スキージャンプの迫力と無謀さなども同様なのですが、マラソンはよりリアルに届きません。
原因は伴走車のスピードが画面上のランナーのスピードを邪魔するのです。
なにしろ、車が徐行して走っているのですから。
横を走るのが全力で疾走するウサギや犬やカメだったら、きっとランナーのスピードが伝わるのにと思います。
画面横に同じスピードで疾走する犬の映像を流してもいいと思います。
ずっと犬だと飽きるので、5キロごとに魚が泳ぐ映像にするとか、ゾウと比較するとか、カバを走らせてみるとか、エリマキトカゲは面白すぎるからダメけど、とにかく何か工夫をするのです。
動物に限らず、必死さがわかる対象物が必要ですね。
時々、沿道を全力で一緒に走ったり、自転車でついていこうとする人がいるのですが、すぐに離されて画面から消えてしまいますよね。
あの人たちを目立ちたがりやね、といって処理するのは簡単なのですが、よく考えるとランナーのスピードを実感できる瞬間です。
あの感じが公的にほしいのですよ。
マラソンや駅伝中継も数値を読み上げるだけではなく、グラフィカルに工夫をして盛り上げると、また違った見方ができるのではないでしょうか。
42.195キロを2時間ちょっとで走るには、タフな足の筋肉となめらかな関節が必要で、さらに一般人よりもけた違いに特殊じゃないと無理です。
サブスクな心肺機能も。
あっ、足の裏の皮も丈夫でないといけませんね。
これは知られざる重要なポイントです。
彼ら彼女らは、もともとのカラダの作りが違うので、努力で何とかなるものではないことがよくわかっているのですが、せっかくだから一般人とのフィジカルの差異について説明なんかも入れてもらえると、勉強になると思います。
赤筋と白筋の割合は生まれ持ったもので、一生変わらず、長距離の場合は赤筋の量が走りにかかわってくることなどなど。
長距離のアスリートを際立たせるために、スピード感あふれる仕掛けをぜひお願いしたいと思います。