「Tommy Lipuma Works」
なぜこのCDを買ったのか、そのきっかけが思い出せません。
なんと、買ったまま放置されていたのです。
いや、素直に言うと、忘れていました。
Tommy Lipumaなるプロデューサーのことは全く知りません。
2017年にお亡くなりになっています。
曲を聴けほとんどが耳にしたことがあるものばかりで、CDはまるで上品な宝石箱のようです。
なんと、日本独自の企画盤で3枚組。
ライナーは44ページにわたり、1曲1曲に写真と説明が入り歌詞もついています。
いたれりつくせり。
さすが、日本の企画編集。
かゆいところに手が届く日本車のようです。
今週はDISC1からDISC3までをランダムに聞きながら1時間ほど、ウォーキングも混ぜながらゆっくり走っています。
冬の湖畔を走りながら聴くと、当然ですがリビングでの感じかたとはまたちがって、寒い季節を肯定的にとらえることができます。
おかげでいそいそとランニングの準備にとりかかれます。
DISC1
1. Breezin' / ブリージン(George Benson)
2. The Lady Wants To Know / 淑女の想い(Michael Franks)
3. Your Song / ユア・ソング(Al Jarreau)
4. My Sweetness / いとしの貴女(Stuff)
5. Love Island / ラヴ・アイランド(Deodato)
6. S Wonderful / ス・ワンダフル(Joao Gilberto)
7. Cruzin' / クルージン(Dan Hicks)
8. Time Passed Autumn (Part3) / 過ぎゆく秋(パート3)(THE CLAUS OGERMAN ORCHESTRA)
9. Lipstick Traces (On A Cigarette) / リップスティック・トレイセス(The O'jays)
10. See That Girl / シー・ザット・ガール(Joel Christie)
11. Guantanamera / グァンタナメラ(The Sandpipers)
12. There Will Be Never Another You / あなただけを(Chris Montez)
13. It's Hard To Say Goodbye / イッツ・ハード・トゥ・セイ・グッバイ(Claudine Longet)
14. Tea For Two / 二人でお茶を(Nick DeCaro)
15. I Can See Only You / アイ・キャン・シー・オンリー・ユー(Roger Nichols And The Small Circle Of Friends)
DISC2
1. Who'll Be The Fool Tonight / 今夜は気まぐれ(Larsen-Feiten Band)
2. You Might Need Somebody / ユー・マイト・ニード・サムバディ(とどかぬ想い)(Randy Crawford)
3. You Look Just Like A Girl Again / ユー・ルック・ジャスト・ライク・ア・ガール・アゲイン(Mark-Almond)
4. High Gear / ハイ・ギアー(Neil Larsen)
5. Morning Star / モーニング・スター(Seawind)
6. One Bad Habit / N.Y.ストーリー(Michael Franks)
7. Send A Little My Love My Way (Like Always) / 愛の贈りもの(Stephen Bishop)
8. The Visitor / 訪問者(Larsen-Feiten Band)
9. I'll See You Again / 愛は時をこえ(Brenda Russell)
10. More Than You'll Ever Know / 熱い想い(Michael Ruff)
11. Love Always Finds A Way / ラヴ・オールウェイズ・ファインズ・ア・ウェイ(Peabo Bryson)
12. Lonely Weekend / ロンリー・ウィークエンド(Yellowjackets)
13. TUTU / TUTU(Miles Davis)
14. Nightwings / 夜の翼(MICHAEL BRECKER & CLAUS OGERMAN)
15. Your Precious Love / プレシャス・ラヴ(Al Jarreau & Randy Crawford)
DISC3
1. Maputo / マプート(Bob James / David Sanborn)
2. Mimosa / ミモザ(GEORGE BENSON/EARL KLUGH)
3. Born To Be Bad / ボーン・トゥ・ビー・バッド(Joe Sample)
4. High Rise Drifter / アイ・ライズ・ドリフター(Ricky Peterson)
5. Candy / キャンディ(Dr.John)
6. Driving / ドライヴィング(Everything But The Girl)
7. How Men Are / ハウ・メン・アー(Aztec Camera)
8. Something Special / サムシング・スペシャル(Randy Newman)
9. All The Way / オール・ザ・ウェイ(Jimmy Scott)
10. The Look Of Love / ザ・ルック・オブ・ラヴ(Anita Baker)
11. The More I See You / ザ・モア・アイ・シー・ユー(Michael Buble)
12. I've Just Seen A Face / アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス(Kenny Rankin)
13. The Glory Of Love / ザ・グローリー・オブ・ラヴ(Paul McCartney)
14. Baby It's Cold Outside (feat.Norah Jones) / ベイビー・イッツ・コールド・アウトサイド(feat.ノラ・ジョーンズ)(Willie Nelson)
15. Night And Day / ナイト・アンド・デイ(Diana Krall)
上質でソフィスティケートされた楽曲と名うてのアーチストたちが満載です。
CDの購入は現在は難しいようですが、デジタル/ストリーミングでリリースされています。Spotifyで聴くことができます。
Disc1のスタートから
Breezin' / ブリージン(George Benson)
The Lady Wants To Know / 淑女の想い(Michael Franks)
Your Song / ユア・ソング(Al Jarreau)
My Sweetness / いとしの貴女(Stuff)
Disc2では
Who'll Be The Fool Tonight / 今夜は気まぐれ(Larsen-Feiten Band)
High Gear / ハイ・ギアー(Neil Larsen)
One Bad Habit / N.Y.ストーリー(Michael Franks)
More Than You'll Ever Know / 熱い想い(Michael Ruff)
と続きます。
Michael Ruffなんてここ数十年すっかり忘れてました。
AOR全盛の時代に、カセットに入れてあんなに聴きこんだ至極のラブソングを記憶の彼方へ葬り去っていたのです。
このCDが思い出させてくれました。
泣きそうです。
なぜこんなにも素晴らしいCDがメディアで話題にならないのでしょう。
ワーナーブラザースの怠慢ですね。
私はこのCDに出逢ってから、やっぱり世の中知らない事ばかりなのね、と心から思いました。
ついでに伝記も買いました。
楽しく読んでいる最中です。
今、シティポップが世界で注目を浴びているのも、こういう世界レベルの企画を編集できる日本の音楽業界のセンスが関係しているのかもしれません。