外は桜も咲き天気はいいけれど、久しぶりにジムに行って私の嫌いなラニング・マシンで走る。
理由は鏡でフォームのチェックをしたかったから。
案の定ひどいフォームで走っている。
まるで冬眠から覚めたクマが、足元おぼつかなくよろけながら走っているようだ。
カラダの軸は曲がって前のめりで、凛として走れていない。
こんなフォームで人とすれ違っていたのねと大きなショックを受け、もう全然ダメじゃんと満開の桜の景色とは裏腹に情けなくなる。
およそ春を迎えるフォームではない。
最低でも10回ほどは通ってフォームを作らないとダメであろうことが明確に。
すっぴん同様に、これでは人様の前には出れないし、出てはいけない。
☆☆☆☆☆
ジムでも音楽は聴きたいのでガーミンは離さない。
そこで発見。
マシンで走るときと、外を走るのでは、同じ曲でも感じ方が違うことに気づく。
外で聴いたらそうでもなかった「朝日のあたる家」が、なんと今日はピッタリ合う。
家に帰って「朝日のあたる家」のカバーをYouTubeで探しては、炊事をしながら聴くほどに。
たくさんの人がいろんなアレンジで歌っている。
それぞれが全く違う曲の雰囲気で聴いていて楽しい。
カバーによってこれほど曲のバリエーションが広がるものも、めずらしいのではないだろうか。
私はアニマルズが原曲だとばかり思っていた。
たくさんのカバーをこうやって聞くと、初期の平坦に揺れるリズムや音数の少ないカバーにはついていけない。
よくもまあ、アニマルズのバージョンまで進化したものだと思う。
☆☆☆☆☆
カバー曲のリスト。
日暮泰文氏の「ブルース百歌一望」によると、日本では内田裕也がカバーしている。
1939年代
カロライナ・ターヒルズ(この名前で探してもyoutubeではでてきません。クラレンス・アシュリー&グウェン・フォスターで探すと出てきます)。
1940年代は
ジョッシュ・ホワイト。
レッド・ベリー。
ドク・ワトスン。
50年代
ブラザー・ジョン・セラーズ。
60年代
ボブ・ディランがカバーし、曲調がだいぶアニマルズに近づいてくる。
変なタイミングでボーカルが入り一聴しただけではそれとわからないニーナ・シモン。
そして64年に本命アニマルズが登場。
ギターがかっこいいエリック・バードン。
なんでもレゲエのリズムに乗せる、グレゴリー・アイザックス。
YouTubeで見つけた日本のカバーは、
「女郎屋」と日本語でドスを利かせ朗々と歌うちあきなおみ。
ソウルフルな山根麻衣。
な、なんと、八代亜紀。
ファイナル・カーニバルでのキャンディーズも歌っていた。
モップス。
ザ・ピーナッツなどなど。
鳥の雛が最初に触ったものを親だと思うように、私はやっぱりアニマルズのバージョンが大好きだな。