南が息を切らせて、汗びっしょりになって学校から帰ってきました。
後ろ手に回した右手を前に突き出して、摘んだばかりの野の花を差し出します。
きれいだったから、おかーさんと、ばーばにどうかなと思って。
はやくしないと枯れるから急いで走ってきた。
もう、なんてかわいいんでしょう。
小学校の頃は学校帰りに何度か花を摘んではプレゼントしてくれたことがありました。
私よりもずっと大きくなって、声変わりもしたのに相変わらず優しいのねーと、いたく感動しているところに、
「ばーば、きてきて」と私の手を引いて外に連れ出します。
空を指して
「ほら、ひこうき雲。ねっ!!」
とにっこり笑って教えてくれました。