先週金曜日から我が家では、さまざまのものが壊れて行った。
オープニングは無線LANの親機が壊れ、家族みんなが青ざめたところから始まった。
次に洗濯機から水が漏れた。
リビングにあるLEDの電灯が切れた。
南のおとーさんが15年乗っているJEEPの自動ロックが壊れた。
南のおかーさんの腰がやられた。
いろんなものが壊れた週末だった。
サンダルとおかーさんの腰以外は全て電気系統のトラブルである。
それぞれがそれぞれの行いを見なおす日じゃないのと家族内で話していた。
我が家の気分は
つのが折れたカブトムシ
さなぎに戻った蝶
薬味のないそうめん
音圧の低いCD
パーマが取れかけたときの雨
ゆですぎたパスタ
落丁のある本
背中がかゆいけど手が届かないおばあちゃん(私ではない!!)
みたいな状態に陥り、全くおもしろくない漫才を見せられた時のように、家庭内が不機嫌になる。
☆ ☆ ☆
特にwi-fiと洗濯機が使用できないのには困った。
生活の基盤が大きく揺らぐ。
業者さんが言うには、無線LANの親機は修理不能で次の機種を注文して到着までに4日も待たなければならないらしい。
洗濯機は部品がくるまで1週間程度要するようだ。
アスクルのようにはいかない。
私たち家族はwi-fiが使えなくなることに想像力が足りていなかった。
「いつまでも元気と思うな親とwi-fi」
もっといたわるべきだったのだ。
ネットワークが止まるとどういうことになるのか。
パソコンでのメール送受信ができない。
パソコンで仕事をしながら検索ができない。
TVのネット配信を見ることができない。
YouTubeで音楽が聴けない。
家族はギガの上限を気にしながらスマホを使用し、南は学校のタブレットが使えないので、学校からの情報は手書きノートに写して帰る。
宿題もノートに問題を写して提出する。
雪崩のように襲ってくる不便さで、家中のリズムが崩れる。
ギガがなんのことだかわかっていなかった私は、ギガってこういうことだったのね、と身につまされて大いに勉強になった。
本でも読んで静かに過ごそうと思い選んだ本は、地政学関係のもの。
これがまずかった。
普段ならパソコンかスマホでその国の様子をささっと調べるのだけれど、ギガ自粛の折にそれもままならない。
便利さのありがたみは、不便さが教えてくれるのだ。
☆ ☆ ☆
そして、洗濯機。
修理を頼むとすぐにメーカーの人がきてくれた。
ささっと解体して不具合の原因をどこがどのような理由でこうなったかを丁寧に教えてくれた。
修理する際のおおよその見積もりと、部品を取り寄せる期間と、それをすることによって洗濯機の寿命がどのくらい伸びるのかも的確に話してくれる。
さらに今後、不具合になるだろう箇所についても部品を取り出し、そのヘタレ具合を説明してくれた。
放置すれば1年持たないだろうけれども、今は大丈夫だという。
スピード感のあるそれでいて丁寧で手際が良く、無駄のない説明に感心する。
なにより手の動きが美しい。
サービス業の鏡だ、といたく感心する。
☆ ☆ ☆
判り切ったことだけど電気に頼って生きている私たちは、一つバランスが崩れただけでも、快適さを損ねる。
6つも不具合が重なると、もうこれは機嫌が悪いどころではない。
一日中、喉にささった魚の骨を気にしながらすごしているような感じだ。
話がそれるけれども、だから電気自動車一辺倒はよくないんじゃないかと思い出した。
ガソリンで動く車も残しておかないと、テロで電気系統を制御されたら身動きが取れなくなる。
そんな技術はとうに開発されていて、簡単らしい。
これからは、ウイルスを撒いたり電気を止めたりと、静かなる戦争がトレンドになる。
そして、待望のwi-fiがつながる日が来た。
各デバイスの再セッティングに半日かかる。
今回の反省を活かして私のスマホのギガを無制限に契約変更をする。
幸運は続く。
洗濯機の部品も数日で届いたそうで、今日にでも修理ができるそうだ。
ランドリーの往復がなくなり、よかったねーと一同胸をなでおろす。
しかし、幸事魔多し。
いや、わが家の場合は工事魔多し。
今度はリビングのエアコンから冷風が出なくなった。
終わることのない電気トラブルに肩を落とす。
あわてて冷蔵庫くんいつもありがとう。
これからもよろしくねと優しく声をかけているが間に合ったのだろうか。