「女子はわからん。中1のときまでは3人で一緒に学校に行ったりしてたのに、2年になってからは2人が一緒で一人は別。帰りもそうなんだよね」
南が学校から戻るなり玄関で話しを切り出します。
「なにかあったのかしら」
そういう話を聞くと心が少しシュンとなります。
「あったにしても、別れた子はかわいそうだよね」
「長い目で見るとそれがいいのかもしれないわよ」
「そんな風にはみれないよ。なんでそうなるのかな~。一緒に行けばいいのに」
「男子はそういうことないの?」
「めんどくさいヤツはいるけど、そんなあからさまなことはしないよ」
「女子の方がそういう心の余裕が少ないのかもしれないわね」
「女子は男子とでも何かあったら対立しようとするよ。うちのクラスはないけど、隣の2組はそうらしい」
「対立ではなく、男子の幼さにイライラするんじゃないの?」
☆ ☆ ☆
近いほどに距離を保ち、遠いほどに距離を詰める。
それぞれに、ほどよい距離がある。
「それぞれの程よい距離を探ることが、相手との関係を保つコツよ」
「それって釣りといっしょだね」と返ってくる。
「おー、瞬発力がついてきたね」と南をほめる。
「普段の心がけ次第だね」とさらりと返してくる。
「では、ズボンを片方だけ反対に脱ぐのはなんなの?」と訊くと
「それは才能がないのか、やる気がないのかどちらかです」
と言って笑いながらシャワーを浴びに去っていきました。
絶対に間違いなく、やる気の問題です。
決定です!!。