地球と月をつないでさらに地球を3周できる長さらしい。
そういわれても私は全ての単位に経験値が不足しているため、
全く察しがつかない。
メリットばかりの商品勧誘のように、にわかに信じがたい。
そんな事実が私の頭の中に本当に詰まっているのだろうか。
「50mの神経線維が詰まっています」ならまだ信用できる。
それが10kmでも疑わしくなるのに、地球と月を結ぶなんて。
「何の話ですか?」とにわかに疑い深くなる。
「いやいや、そんなもんでしょ」
とサラッと言える人とは、
いくらその人がロミオで私がジュリエットであってもおつきあいできません。
「家柄の前にあなたとは数の常識が違うの!!。だからムリ!!」
と2階の窓から叫び名作は終わる。
あっ、今「おまえジュリエットちゃうやん」
と思った人ともおつきあいできません。
まあまあ、そんな膨大な数字を突きつけられると、
赤字の損益計算書を前にした営業幹部のように私は不安になる。
焼きそばの材料を買いに行ってソースを買い忘れたり
昨日会った人の会社名と名前がひっくり返ったり
昨夜読んでいた本の内容を忘れたり
生きている芸能人を亡くなったと言って家族のヒンシュクを買ったり
する私なので当然だ。
私の神経繊維の長さは最低でも数桁足りていないのではないか?
ちゃんとネットワーク化されているのか?
されていたとしても間違えてつながっていないだろうか?
どこそこ寸断されていないか?
いや、きっとすべての可能性を秘めているんだわ。
私の場合はどう考えても足りいていないか切れているとしか思えない。
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「ご先祖さま、私のDNAが完コピされたのはどの代までだったのでしょうか?」
次のお墓参りに行ったときにご先祖さまにたずねてみようかと思う。
そうすれば私の責任範囲が判る。
でもなー。
「あなたのおとーさんまでは完全だったのに、残念なことにあなたの代で10%壊れました。そのおかげでどうも理数系が苦手になってしまったようですね。
完璧を期して頑張ってきた先祖一同、遺憾に思っています。後世への責任を感じてください」
などと、8回までノーヒットノーランの先発投手を、
9回に引きついでヒットを打たれたリリーフみたいに言われるといやだな。
責任を感じろと言われても
壊れちゃったものはもどらないので、やめておこうかな。
もしかしたら南のかたづけができない原因と
テストのイージーミスの乱発は、私のせいかもしれないのだ。
そうすると南を注意している場合ではない。
ブーメランは私に戻ってくる。
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人間が進歩しないのもこのコピーミスが原因かもしれない。
昔の偉人が言っていることにありがたみを持つなんて
人はずっと同じことを繰り返して成長しいていない証拠でしょう。
そろそろ誰それが言っていたことは私たちの代によって完璧に網羅されました。
もうその人は偉人列伝から排除しますなんてことは………ない。
偉人がずっと偉人のままなのはおかしいって。
あいさつと掃除が大事だって何世紀に渡って言い続けるのでしょうか。
戦争しちゃだめよってどれだけ叫べばわかるのでしょうか。
いろいろ注意をしなくてもいい世界は来ないのです。
私よりもネットワークが切れているとしか思えない。
おっと、グチだらけになってしまった。
テストの成績が悪くて怒られている君。
それは100%君の責任ではないかもしれないのだよ。
朗報でしょ。
「世代が進めば進むほどDNAのコピーミスは増えるので、責任は分かち合おう」
と親に提案してみるのも一案かもしれない。
先生には
「最近判明したことなのですが、我が家系では先祖代々DNAがコピーをミスり続けた結果、徐々に脳細胞が減り続け現在800億個を切っているようなのです。今回のテストはそういうことなので、親とご先祖さまが半分、私半分の責任となり、私一人の努力ではいかんともしがたいものがあります故、ご理解のほどを……」
と訴えていいかもしれない。
その後の親や先生の反応に関しては、私の責任範囲ではないのであしからず。