i-class collection

ばーばと南 + Run&Music

メダカ の産卵 ~ 黄色の季節がはじまりました。

うちには数百匹のメダカがいます。

南が川から採ってきたメダカと、メダカすくいから救って(南はこのようにいいます)きたメダカが、4年間でドンドン増えてここまでになりました。

 

メダカを川に放すことは法律で禁じられているために、うちの庭は水槽だらけです。

15個ほどの睡蓮鉢や水槽が庭を囲っています。

昨年は欲しい人に相当数分けたのですが、いっこうに減る気配がありません。

 

湖で採ってきたミナミヌマエビや幾種類かの貝も同居しています。

ミナミヌマエビも貝も、ほおっておくとどんどん増えます。

銀行預金も見習ってもらいたいものです。

 

 

春になると、メダカはどんどん卵を産みはじめます。

 

 

今年も南が手作りの産卵床を作って水槽に入れはじめました。

まだ増やすようです。

 

 

去年から100均のグッズでつくったこの産卵床はメダカに大好評です。

かわいい直径2ミリほどの黄色い卵をたくさんつけてくれます。

 

びっしりと卵がついたところで、南はせっせと卵を産卵床ごと、別の水槽に移して卵をふ化させていきます。

 

 

針子の間は、親と別々にしておかないと食べられてしまうのです。

産卵床を作っている南に

「もう増えすぎたから食べられてもいいじゃん」とおかーさんが言うと

「だめだよかわいそうだよ」といってききません。

 

 

「針子の水槽どうするのよ」

「今年はみんなにあげるから大丈夫だよ」

「去年もそんなこといって結局水槽が増えたでしょ」

「これ以上水槽は増やさないようにするから」

 

水槽の増加を阻止しようとするおかーさんの意見は、南のエビデンスのない返事に却下されました。

 

水槽は絶対に増えます。確実に。

だれかの体重と同様に。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

昼間の気温が20度を超すと、卵は2週間ほどするとふ化します。

針子とはよく言ったものです。

 

 

私と南のおかーさんもそのかわいさにしばし見とれます。

 

メダカの赤ちゃん 写真素材

 

 

エサの準備はもちろん南が担当しています。

金魚の餌をドライバーのお尻で細かく細かくなるまですりつぶすのが仕事です。

 

 

 

冬の間はエサもやらず水も変えず何もせずにいたものですから、先週の土日から冬の間に汚れた水槽の掃除をおとーさんと南で行っています。

 

お世話をしすぎないのがコツだと2人は口を揃えます。

冬の間に死んだメダカは数匹だそうです。

 

感心することしきり。

 

 

 

南は野球の練習後に家にも上がらずに「とれないなー」といいながら水槽に着いた苔を丁寧に磨いていきます。

 

腰と右手がつかれる作業です。

 

疲れを紛わせるBGMは、折りたたみいすの上に置いてある携帯から流れるブルーノマーズです。

南は、いつのまにか全曲訳してみたようで、英語の勉強になったと言います。

 

 

彼の一連の発言や行動をみていると、季節とともに知らない間にどんどん成長しているんだなと感じます。

 

 

おにぎりを数個握って、お茶と一緒にお盆の上にのせ庭先のテーブルに置いておくと、数分後には「ばーば、ごちそーさま」と声がします。

メダカにエサをあげるコツは2~3分で食べきる程度だと南がいってました。

 

南がおにぎりを食べてしまうスピードはメダカとなんら変わりません。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

今年は雨が多いせいか、例年よりも産卵ががひと月ほど遅れました。

蝶の数も少ないような気がします。

 

どうしたことかと心配していたら、先週末から毎日のように黄色い卵が産卵床につき始めました。

卵をみつけると家族みんなが笑顔になります。

 

命の誕生はいいものですね。

 

 

菜の花はすでに満開。

あんなに厳しかった風も柔らかくなりました。

色も匂いも光も花も空も、春が揃いました。

 

 

気持ちもやわらぐ黄色の季節がはじまりました。