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ばーばと南 + Run&Music

THE ROLLING STONESがニューアルバム「Hackney Diamopnds」を10月にリリース ~ ニューシングルは「Angry」

家の前の道路の真ん中を這っていたアゲハの幼虫を小枝に乗せて、庭のアジサイの葉に移しながら「寒くなる前に早く蝶になるのよ」と声をかけていると、家の中から南が叫ぶ声がします。

「ばーば、Rolling Stonesのアルバムが10月に出るんだって。知ってた?」

「知らないわよ。どうして知ったの?」

amazonで本を探してたら見つけた。予約だってよ」

「でかしたわね」

「オレが買ってあげようか?」

「ありがとう。やさしいのね」

 

Charlie Wattsが亡くってからはさすがのストーンズも、オリジナル曲でのアルバム・リリースはもうないと思っていたので、体のいいベスト盤だろうとタカをくくりながら家の中に戻りました。

 

☆ ☆ ☆

 

Rolling Stones「A Bigger Bang」以来、18年ぶりのオリジナルアルバム「Hackney Diamonds」が10月の秋風がもの悲しい時期にリリースされます。

2021年に亡くなったチャーリー・ワッツへの追悼作らしく、さっそく予約をします。

おこずかいを貯めにためている南が「オレが買う」と言ってきかないので甘えます。

 

 

☆ ☆ ☆

 

< Topics >

旧メンバーでは生前のCharlie Wattsの演奏が2曲、Bill Wymanが1曲のみ参加。

Elton JohnPaul McCartneyLady Gaga、Steviey Wonderがゲスト参加しています。特にELton Johnの参加は、Keith Richardsと罵倒しあった過去があるだけに驚いています。双方ともに心が広いのか狭いのか、それとも加齢とともに忘れてしまったのか、私にはわかりません。

 

< Title List >

 1.Angry *

   2.Get Close *                        Elton John(pf) 

 3.Depending on You *

   4.Bite my Head Off               Paul McCartney(bs)   

 5.Whole Wide World

 6.Dreamy Skies

   7.Mess it Up                          Charlie Watts(ds)

   8.Live by the Sword             Bill Wyman(bs)  Elton John(pf)

   9.Driving me Too Hard

 10.Tell Me Straight                 Keith Richards(vo)

 11.Sweet Sounds of Heaven    Charlie Watts(ds)  Lady Gaga(vo)  Steviey Wonder(key)

 12.Rolling Stone Blues
 
 * with Andrew Watt 

 

< Recording >

ロサンゼルス    ヘンソン・レコーディング・スタジオ

ロンドン      メトロポリス・スタジオ

ナッソー(バハマ サンクチュアリ・スタジオ

ニューヨーク    エレクトリック・レディ・スタジオ

                                     ザ・ヒット・ファクトリー/ジャマーノ・スタジオ

世界中の様々な場所で行なわれました。

 

新曲の「Angry」ミックキースジャマイカ滞在中に書き上げています。

 

ときに、ミック80歳、キース79歳、ロニー74歳。

じっとしてませんよね。

日本でアラ80の芸能人というと、美輪明宏加山雄三寺内タケシ北島三郎あたりですか。

 

後期高齢者がアルバムをリリースすることだけでもニュースなのに、世界中を飛び回ってレコーディングして、いまだにスタジアムを満員にする比類なきバンド、比類なき高齢者たちです。

一億総活躍社会と意気込んでいるどこかの政府が聞いたら小躍りして喜びます。

元気の源はなんなのでしょう。こっそり「しじみ」なんとかを飲んでいるのかな。

 

健康食品メーカーは、Guns N' RosesAxl Roseのように太るでもなくステージ上でいまだに飛び跳ねているMick Jaggerと、ギターを腰まで下げて弾いても腰への負担を感じさせないKeith Richardsを起用すると良いでしょう。

 

< NEW SINGLE 「Angry」 >

ロサンジェルスの街を走るオープンカーの上で、大人になってもキュートでかわいいSydney Sweenyがノリノリで踊りまくるMV。彼女は「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」や、「ユーフォリア/EUPHORIA」の出演していましたが、今回のMVの出演で一気にハクをつけました。曲はプロデュースを任されたAndrew Wattの過去の仕事をみると、わかるわかるといいう仕上がりです。今回彼もまた彼女同様、彼のキャリアをより輝かせることになりでしょう。彼女と彼を選んだストーンズの”旬”を見抜く眼力はどうやって磨いているのだろうか、と興味は尽きません。Steve Jordanの高校の文化祭で演奏されそうなシンプルでパワフルなノリのいいドラムと、これまたシンプルで覚えやすいギターリフが曲を引っ張ります。南と南のおとーさんは我が家の新たなアイドルとなったSydney Sweenyの胸が見たいのか、曲を聴きたいのかは定かではないけれど、何はともあれ「Angry」のMV我が家のリビングでヘビーローテンション中です。

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☆☆☆

 

< Andrew Watt >

32歳の才能あふれる私の大好きなミュージシャン兼プロデューサー。2013年にGlenn HughesJason Bonhamと組みCalifornia Breedというバンドでギタリストとしてデビューしています。いいバンドだったのに早期に解散しました。2021年にはDua Lipa、Ozzy Osbourne、Post Malonらのアルバムを手掛け、グラミー賞最優秀プロデューサー賞を受賞しました。特にOzzy Osbourneの復活に彼の力は不可欠でした。「Hackney Diamonds」は彼のプロデュースと判り即刻購入した次第です。彼はOzzyStonesといいElton Johnといいおじいちゃんたちの扱いがお上手です。Andrew Wattについては追って詳しくご紹介します。

 

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< Steve Jordan >

Steve Jordanは1986年のアルバム「Dirty Work」でプレイしており、その後も幾度となKeith Richardsと演奏をともにしているところをみると、Rollong Stonesとの相性はよさそうです。Eric Claptonのこのライブでのパフォ―マンスが、黒人のテニスプレイヤーセリーナ、ビーナス・ウイリアムス姉妹のラリーショットの時のリズム感を思い起こさせます。

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☆☆☆

 

< New Album Interview >

ロンドン東部にあるハックニー・エンパイア劇場で、ニューアルバについてのインタビューを世界に向けて生中継。

 

インタビューの和訳はこちら。

【全文翻訳】ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと

 

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Brian Jones,Mick Taylor,Ian Stewart,Dick Taylor,BillWyman,Charlie Wattsと数々のメンバー離脱にもめげず、ロックを言葉遊びに終わらせず、アルバムとコンサートライブで体現し続ける唯一無二のバンドであるRolling Stonesは、本当に転がり続けています。

Keith Richardsが言うには、次のアルバムもすでに2/3は収録が終わっているようです。