先日、おともだちの家にお邪魔したら、保育園に通うお孫さんをあずかっていらっしゃいました。
私がすぐに抱っこするから、抱きぐせがついたじゃないかと子どもに怒られると嘆かれます。
「抱きぐせがついて何か問題でもあるの」と聞いてみますと
「さあ?」と首をかしげながら気のない返事が戻ってきました。
お孫さんはすぐに抱っこをせがむらしく、それでは依存心の強い子どもになってしまうではないかというのがご両親の意見のようです。
子どもの早期の自立を目指しているのでしょう。
抱きぐせがついたらテロリストなるとか、
つのが生えるとか、
寝るたびに記憶がリセットされるとか、
逃げ足が遅くなるとか、
庭にナメクジが大量に繁殖するとかだったら困るけど、
抱っこされるほうも抱っこされる方も本能のなせる業でWin-Winでよいのではないですか。
自立するためには先に甘えることを覚えてからではないでしょうか。
抱っこしてあげていい時期は抱っこしてあげるのが自然な行為だと思います。
抱っこという本能の行為を早期教育の一環に入れてしまうと、
心からの欲求が満たされずに親子関係は崩れていく危険をはらみます。
抱っこする時期にはちゃんとたくさん抱っこしてあげると、子どもは自然と正しく離れていくものだと思います。
幼児、子どもの成長はなんでも早ければいいというものではありません。
ハイハイの時期が極端に短く9カ月ですぐに歩き出した子どもさんを知っていますが、彼は小学生高学年になって背筋が弱いと診断されました。
原因はハイハイの時期にハイハイをしていないからだそうです。
動物も植物もちゃんと過程を経て成長します。
幼虫から、さなぎをすっ飛ばして蝶にはなれません。
そんな自立だ依存だの言うけれど、人は弱い弱い動物なので物理的な抱っこ期間を卒業しても、あなたの子どもである間は子どもが何をしでかそうとも、いくつになっても心を抱っこしてあげなければならないと思います。
では、ベタな選曲で。