走っている時はガーミンに入れている音楽をランダム選曲に設定しているので、エリック・クラプトンが聞きたいなと思っても、どうかすると1週間以上もかからないことがあるのです。
かといって2日に1回はかかったりする曲もあって、ガーミンに私の願望は一切届かず、かからないときは、てこでもかかりません。
願いをかなえてくれないランクでは、神様に匹敵するガーミンです。
子供たちや孫たちに、「何事もあきらめずに高みを目指してね!!」と言っている私としては、自分の意志でランニング・ウォッチを制御する訓練をしなければならないなと、真剣に考えています。
そうそう、ランニング時の音楽なんですけど、アップテンポの曲があっているだろうと思いきやそうでもないんですね。
私は走っている時はなぜかメロディラインよりも、ベースやドラムなどリズム隊のほうに興味が行きがちです。よってそのテンポが、私の走るリズムにあっているかどうかがとっても重要になります。
バラードであろうと、快適に走っているリズムにテンポがあっていれば、スローでもなんら問題はありません。
ただ、こちらも日々同じコンディションではないので、同じ曲でもそのテンポにこちらのリズムが合う日と合わない日があります。
最近はジャズを無理やりガーミンに入れて、知識と体力を同時に鍛えながら走っています。
ところがこれがなかなか私の走るリズムにフィットするということを発見しました。
スポーツをするときはアップテンポな音楽で、という根拠のない私の常識を「エンジニア・ネジザウルス・リキッド錆取り剤泡タイプ」のように、いとも簡単にきれいに拭い去ってくれました。
走りながらジャズを聴きこむのは、私にとって一石二鳥の大チャンス。
日々の生活でこんなお得な時間ってなかなかないですよ。
パスタをゆでながらお野菜も一緒にゆでる時間に匹敵、もしくはそれを上回る出来事かもしれません。
ハイハットやウッドベースのリズムに合わせて走るのがとても気持ちがいいのです。
走っていなければこんな素敵な発見はありませんでした。
ジャズを外に持ち出すことは、私がジャズを理解するのに一役買いそうです。
理解すると言うのは大変おこがましく、一生理解することはないと思われるので、好きになるという表現がいいかもしれませんね。
ガーミン大活躍です。
とにかく気持ちよく走れます。
Keith Jarrett のTHE KÖLN CONCERT
この名盤も、なんでこれがいーのかなーって具合だった私が、6km/時くらいで走るときにめぐって来ると、しめたものなのです。
6km/時で走っている時のみ限定で輝きだします。
私にはぴったり。
えっ、私だけ?
多様性にケチをつけてはなりませんのよ。
このときのjarrettは、売れない高価な刺身が、16時以降に割引の値札をつけられて勝負に出るみたいなことですね。
え?、ちょっとちがいますか。
あれ、全然違いますか。
なんとなくでも伝わりませんか?。
きっと伝わりませんね。
とにかく、Jarrett君のピアノが、水ならしのすんだ金魚のように生き生きとしています。
この手の曲は家の中だと決めつけていた私の先入観は木っ端みじんです。
なんでもいろいろとやってみるものですね。
今ね、イキイキってうったら「生き息」と変換しました。
これはこれでその通りなので、パソコンとシンクロした気分です。
走るときにフィットする音楽をたくさん探すことが、ランニングのもう一つの楽しみでもあります。
そしてそれは、サボりグセのある私の大事なランのモチベーションとなっていきます。