束の間の晴天。汗に濡れた7Kmのジョギング中にかかった音楽10曲。
川面と空が近づく。
どれほど降り続けばと
狼狽して天に祈ったことなどもう忘れ
気温35度、照り付ける陽ざしを呪いながら
水が引き、泥をかぶった湖畔の遊歩道を走る。
- I Want You / Beatles
- Chances Are / Ben Sidran
- Could It Be I'm Falling In Love / Spinners
- After All This Time / Larry Hancock
- High On Love / Masterpiece
- Your Dreams Don'T Mean A Thing / Kaidi Tatham
- You Wanna Belong / Average White Band
- Loves’s Theme/ Barry White
- 99 / Toto
- end of a life / Calliope Mori
2曲ご紹介。
☆ ☆ ☆
I Want You / Beatles ('69)
7分47秒。ビートルズ最長楽曲。
歌詞は1行だけ。
ブルージーでファンクでヘビー。
♪ I Want you I want you so bad It’s driving mad
「Yellow Submarine」で海の中をたゆたっているようなバンドが作れる曲ではありません。
なんという懐の深さ。
エンディングは途中で突然切れてしまう、狂気さ。
何かに対して怒ってるの? それとも何が起ってるの?と勘繰らざるを得ない両手で突き飛ばされたかのような終わり方。女子やママ友のお友だち関係でよく聞く、昨日まで仲良く話していたのに、突然冷たくされた感じ。思い当たる節はなし。
こんな曲の発想はオノ・ヨーコとジョンが一緒にいなかったら出てこなかったように思います。オノ・ヨーコの前衛さと女性特有の我の強さやヒステリックさのエッセンス。
一触即発のギスギスした空気の中でのレコーディング状況が、この曲に迫力のあるアレンジを与えたのでしょう。ドライブ感があってとてもかっこいいですね。
私は「YESTERDAY」よりも好きです。
☆ ☆ ☆
After All This Time / Larry Hancock ('08)
ほとんど無名ではないでしょうか。バックの演奏とメロディがメロウでセンチメンタルで、何度聴いてもDavid Fosterをほうふつさせる珠玉のブラック・コンテンポラリー。ついこの間までは入手困難だったレアなアルバム「Boderline」の中の1曲です。Calliope Moriの「end of a life」とどちらを紹介するのか迷ったのですが、本日は毎夕、食事の準備中にアルバムがヘビロテ中のこちらをご紹介。Calliope Moriの今を代表するアプローチにも興味ありますので、今度また。
長雨はまだ続きます。
だれか線状降水帯を一瞬で消しさるディフェンスを考えてほしいものです。
私の友人の家の近くでは、大きな川より小さな小さな川が溢れて動けなくなりました。
どうか、みなさんの地域が日本が無事でありますように。