前回の続き。
コミニュケーションの取りかたの悪例のご紹介です。
あらゆるパンツの裾を切ることがない、足の長さがモデル級のママのところのおばあちゃんのお話。
孫2人を連れておばあちゃんのところへ遊びに行くたびに
テストの成績はどう?
家では何時間勉強してるの?
授業はちゃんと聞いてる?
中学校に上がったお兄ちゃんの成績を見ては、こんなもんじゃないわね、もっと頑張るともっとよくなるわよ、もっともっと頑張んなさい。
(ちなみにお兄ちゃんは、1学年で200人を超える中学校の学年で15番くらいです。ウチなら1週間はパーティー三昧にします)
ばーばじゃないのよ、おばあちゃんっていいなさい。
箸の持ち方を正さないとお嫁に行って苦労するわよ。
私の家をたずねる時にそんな破れたGパンを女の子にはどうかしらね。
出てくる言葉は小言と訓戒ばかり。
子育て本、社会人の常識、ビジネスマナーなどのノウハウ本が時々送られてくるそうです。
そのたびにパパが厳しく戒めているのですが、治りません。
☆ ☆ ☆
小学校高学年になった下のお姉ちゃんは、あそこにはもう行きたくないと言うそうです。
「私の未来と永遠を吸い取られそう」
という理由です。
そしておもしいろいことに
「ばーばの家の観葉植物はすくすくと育っていない」
とまで断言します。
そういわれてみると確かに幹や枝が細いことにママが気づきます。
日当たりが悪いわけでもないのに。
「どうしてこんなになったんだろうって、いつもカラダの不調をグチってるからじゃないの」
とお姉ちゃんは分析します。
「本当のこと言っても信じてくれなさそうだよね」
と核心を突くのは中学生のお兄ちゃん。
いちばん困ってているのはママ。
ずっと上からあーしろこーしろと言われて、自分たちの子育てを全否定されているようでヘビーに落ち込むそうです。
トドメは
「あなた中学校の勉強はもうわからないから教えるのは無理でしょ!!」と
「自転車乗れるのね!!」
だったそうです。
この時ばかりはお兄ちゃんが「勉強は十分教えてもらってるよ」とかばったそうです。
子どもたちと少し距離を開けてみようと決めたけれど、なにかにかこつけて度々家に来るようになったそうです。
孫は無条件にかわいいものだと聞いたが、うちは何かが違うようだとママは考え始め、一語一語に反発を感じるようになった自分のことも嫌になってきたそうです。
☆ ☆ ☆
ママは「パパのお母さんのことを悪く言うのは気が引けるけど」と前置きしてパパに話すと、パパはきちんと話を聞いてくれて、ママよりも憤り、激しく怒りだすそうです。
ママの話は導火線です。
それゆえにママは、パパとお母さんの関係を悪くすることを心配します。
でもパパが「何でも話せ」と言ってくれるので、ついつい甘えてグチってしまうようです。
はけ口があってよかったと思います。
「マザコンのパパじゃなく、素敵なパパでてよかったね」と慰めます。
☆ ☆ ☆
孫とコミニュケーション時に気をつけること。
子育てに軽々しく口を出さないこと。
孫に価値観を押しつけないこと。
この2つは必守です。
そして、人と比べることはせずにたくさんほめてあげましょう。
なんてことない罪のないおしゃべりと、グチを「うんうん」「わかるわよ」と聞き役に徹することが孫と仲良くできるコツだと思います。
私もふとした時に、孫たちに価値観を押しつけることのないように気をつけようと思いなおしました。
あそこにもう行きたくないと言われたら立ち直れませんから。