「どうして死ねって言ったらいけないの?
学校で人に「死ね」なんて言ってはいけませんって先生に怒られた。
おれじゃないけどね言ったのは」
南が小学校3年生の時にこう質問されました。
小学生はなにかといったら友達に「死ね」って言い放ちます。
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大人になったら一生に一度は、本当に「コイツ死んだらいいのに!!」って思う時が来るからそう簡単に使っちゃいけないの。
今は言葉を知らないから安易に使っているだけでしょ。
本当にそう思っていないことを口走ってはダメよ。
大きくなると、あなたの周りが全部敵だっていう状況つくるヤツがでてくるの。
あなたを蹴落とそうとして。
なにもわかってないくせに。
というか、なにもわかろうとしてないくせに。
というか、なにもわからないくせに。
そんなのときに「死ね」って思うことでしか自分を維持できないときがあるのよ。
そう思うことで、それをエネルギーに変えてその場を切り抜けるの。
その時までとっておいてね。
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小学生に過激なことを教えないようにと、
わが子(南のおとーさん)からしこたま怒られました。
内緒の話っていったのに、南はすぐに暴露したようです。
だって、本当に絶対にそうなんだもの。
「英語と一緒でそういう教育は早い方がいいかなーと思って」
と言い訳をして、キッチンに逃げこむと、走り去ろうとするゴキブリをみつけたのです。
ゴキブリがなによりも嫌いな私は、素早く強力ジェット噴射を手に取り、
全力で「死ねー!!!!!!」と思いながら致死量の何倍もの薬をかけて敵をやっつける。
そうか、「死ね」っていう言葉はゴキブリだけに使うのよ
と教えればよかったんだ。
もう少し早くでてきてくれれば……。