i-class collection

ばーばと南 + Run&Music

ため息ついて何もしないのは3流

南が5年生のとき、野球の大会で負けて帰ってきた。

 


南が「最後の最後で打てなかったー」と肩を落としながら、ため息をつく。

 

ため息の姿をおとーさんに見せると怒られる。

それはまずいので、

「ため息ついて何もしないのは3流よ」とあえて慰めない。

 

「えっ、僕は3流なの?」と顔を上げて驚く南。

 

 

「ため息ついても少しでも1ミリでも1ミクロンでも前に行こうと努力する人は2流」

「じゃあオレは2流かな。打てるようになる努力はするから」

 

「その世界を極めるのなら2流じゃダメよ。失敗にいちいち落ち込まず、ため息もつかずにそういうときもあるさって言いながら、でも心の中ではとってもくやしがってくやしがって、次に結果を出す人が1流になって行くのよ」

「くやしがればいいんだね」

 

「ぜんぜんちがうわ。結果を出だすのよ、結果を。時間かけてもいいから」

「頑張っても結果を出せなかったら何流?」

 

「3流以下よ。向いてないってこと」

「ばーばのよくいう、他をあたるってことだね」

 

 

わかってるじゃん。

我が家ではとにかく、ため息にどんな効果があろうとも禁止だ。

南のおとーさんが決めたこと。

私もため息をつこうとすると怒られる。

 

ただただ、匂わせすぎて見苦しいという理由で。

 

 

<我が家での決め事>

・肩をガクッと落として未来も希望もなさそうに「はーっ」と息をつくのがため息。

 

・背筋を伸ばして「ふーっ」と息を吐いているうちにすべてを引き受けて、どうにか歩き出そうという気持ちで大きく鼻から肺へ息を吸いこめばOK。

1回でダメなら何度でも。

 

 

 

小学生には少し厳しいのかなとも思うけど、行きつ戻りつでいいので、今のうちに知っておいて損はないかなとも思う。