日差しは春なのに、あきらめの悪い冬の冷たい風がやっかいで
何をどう着て走ればいいのかまったく悩む。
走り出すとすぐにガーミンが選択したのは
Hamilton, Joe Frank & Reynoldsの「Dasy mae」。
こんなにいい曲を私は何十年も置き去りにしていたのだ。
この偶然が心の扉を解放する。
記憶は一気に70年代へ。
出会ってしまった音楽が次々に思い出される。
サンキュー、ガーミン。
小学生のころに遊びに行った、いとこのお姉さんの家にあった
The Original Caste「天使の兵隊(One Tin Soldier)」に衝撃を受ける。
宝を奪った兵隊の話がどうしたら「天使の兵隊」になるのだろうかと。
Hamilton, Joe Frank & Reynolds「恋のかけひき(Don't Pull Your Love)」
とついでに「井上陽水」の「断絶」も教えてくれた。
守備範囲の広さに憧れる。
私はお姉さんの甘い匂いのする部屋にこもって
午前中の陽だまりの中でこの3枚のレコードをずっと聴いていた。
走りながら、Dennis Lambert & Brian Potterの作った曲たちを思い出してみる。
急いで5kmを走り終え、シャワーを浴びた後で彼らのリストを作る。
昼食を作りながらYouTubeで聴いてみる。
☆ ☆ ☆
知ってますか。このソングライター・チーム。
曲を聴けば聞いたことがあるものばかりでしょうが、誰が作ったかまではなかなか知られていないようです。
車のデザイナーを気にして車に乗る人は、ポルシェのオーナー以外にはそうそういませんからね。
Hamilton, Joe Frank & Reynolds「恋のかけひき(Don't Pull Your Love)」
The Original Caste「天使の兵隊(One Tin Soldier)」「Mr.Monday」
Bobby Vinton「Mr.Lonely」
などをはじめとする多くの名曲を世に送り出しながら、フランス文化のように認知度は今一つ。
YOASOBIの足元にも及びません。
1960年代から1970年代までに、ブルーアイドソウルを基調にポップでソウルな耳障りのよい曲を多数ヒットチャートに送り込みました。
「Lambert &Potter Works」が出たら絶対に購入するのに、でていません!!
だれかレーベルを超えて彼らの偉業を整理してほしい。
過去に「Tommy Lipuma Works」という素晴らしいアルバムを作り出した日本独自の企画でどうにかならないかなと切に思います。
Dennis Lambert の1972年のソロ・アルバム「Bags &Things」も日本でCD化されましたが今や廃盤です。
でも、良い時代になりました。
YouTubeでフル・アルバムが聴けます。
☆ ☆ ☆
Dennis Lambert & Brian Potterのランチタイム・年代別プレイ・リスト、30曲。
どの曲も小憎らしいばかりによくできていて、懐かしく私に寄り添ってくれます。
すべてYouTubeで聴くことができます。
毎度のことながらいい時代になりました。
- Mystery Train / Elvis Presley (1955)
- Sailor Boy / Sherry Sisters (1964)
- Mr.Lonely / Bobby Vinton (1964)
- Just Out Of Reach / The Zombies (1966)
- Someday Oneday / The Seekers (1966)
- So You Want To Be A Rock'n'Roll Star / The Byrds (1967)
- One Tin Soldier / The Original Caste (1969)
- Mr.Monday / The Original Cast (1970)
- Leaving It All Behind / Original Caste (1970)
- Don't Pull Your Love / Hamilton, Joe Frank & Reynolds (1971)
- Mr. Bojangles / Nitty Gritty Dirt Band (1971)
- Daisy Mae / Hamilton, Joe Frank & Reynolds (1971)
- Two Divided by Love / The Grass Roots (1971)
- Ain't No Woman (Like the One I've Got) / Four Tops (1972)
- Bags And Things / Dennis Lambert (1972)
- Mama's Little Girl / Dusty Springfield (1973)
- Ashes to Ashes / The 5th Dimension (1973)
- Dream On / The Righteous Brothers (1974)
- Look in My Eyes Pretty Woman / Tony Orlando & Dawn (1974)
- Put A Litle Girl / Emotions (1974)
- Dream On / The RIghteous Brothers (1974)
- It Only Takes a Minute / Tavares (1975)
- Yesterday Can't Hurt Me / Evie Sands (1975)
- Look In MY Eyes Pretty Woman / Tony Orland & Dawn (1975)
- Once a Fool / Kiki Dee (1976)
- Country Boy / Glen Campbell (1976)
- The Bottom Line / Glen Campbell (1976)
- Fly Away / John Denver (1976)
- Why Do People Fall In Love? / Tony Bennett (1986)
- Nothing's Gonna Change My Lover For You / Glenn Medeiros (1987)
二人の作詞作曲ではありませんが、デビューシングルで全米ナンバー1をとったAORの名曲Playerの「Baby Come Back」は彼らのプロデュースです。
映画『トランスフォーマー』で使われたときは、おおいに驚いたものです。