i-class collection

ばーばと南 + Run&Music

まだまだ知らなくていいこともあるのよ

南が9歳、小学校3年生のときの野球の守備についての会話。

 

 

 

 「ピンチの時は俺に飛んで来いって思っているよ」

 「あら、でもこのあいだはゴロをはじいてたわね」

 

 「そうなんだよ。でもね、バッターが左だったし、まさかくるとは思ってなかったたんだよ」

 「飛んで来いと思ったら、準備をしておかなくちゃね」

 

 

 

 「そういうのを残高不足っていうのかな」

 「いや、準備不足って言うの。残高は銀行に入ってるお金のことよ。どこで覚えたのそんな難しい言葉」

 

 

 「ゆきなちゃんのお父さんが、残高不足だって言ってたって」

 「あら、おうちのお金のことを学校で話してはいけません」

 

 

 「オレの勉強不足だったってことだね」

 「返しがじょうずになったわね。いい感じよ」

 

 

 

 「それとね、四面楚歌って歌を聴きたいんだけど。ばーば持ってる?」

 「あのね、それは歌ではないのよ。すごいわね。どうしてそんな熟語を知ってるの?」

 

 

 「それもゆきなちゃんのおとーさんが言ってたらしくて、なんの歌だろうねってみんなで話したよ」

 「まだまだ知らなくていいこともあるのよ。あなたたちが野球の隠し玉を知らなくていいのと同じね」