南が9歳、小学校3年生のときの野球の守備についての会話。
南 「ピンチの時は俺に飛んで来いって思っているよ」
私 「あら、でもこのあいだはゴロをはじいてたわね」
南 「そうなんだよ。でもね、バッターが左だったし、まさかくるとは思ってなかったたんだよ」
私 「飛んで来いと思ったら、準備をしておかなくちゃね」
南 「そういうのを残高不足っていうのかな」
私 「いや、準備不足って言うの。残高は銀行に入ってるお金のことよ。どこで覚えたのそんな難しい言葉」
南 「ゆきなちゃんのお父さんが、残高不足だって言ってたって」
私 「あら、おうちのお金のことを学校で話してはいけません」
南 「オレの勉強不足だったってことだね」
私 「返しがじょうずになったわね。いい感じよ」
南 「それとね、四面楚歌って歌を聴きたいんだけど。ばーば持ってる?」
私 「あのね、それは歌ではないのよ。すごいわね。どうしてそんな熟語を知ってるの?」
南 「それもゆきなちゃんのおとーさんが言ってたらしくて、なんの歌だろうねってみんなで話したよ」
私 「まだまだ知らなくていいこともあるのよ。あなたたちが野球の隠し玉を知らなくていいのと同じね」