中学校や高校でリーダー的な存在を発揮する人は勢いとやる気でだけでも何とかなるものです。
社会に出て人を導こうとする人、いわゆる指導者はそれだけでは何も動きません。
リーダーとしての徳が絶対必要条件とされます。
徳を積むには勉強あるのみです。
社会に出てからの勉強とは人生学のことです。
「六十 七十は、はなたれ小僧」
と言ったのは彫刻家の平櫛田中です。
小僧なので男性の事を指しているのでしょう。
男性は定年後もまだ小僧なのですね。
そういわれれば誰とは言いませんが私の近くにも心当たりがあります。
定年後はゆっくりとしがちですが、小僧であれば人生学を学びながら人生に挑んでもいいのです。
知人の学校を定年退職した先生が、
「私は教育という狭い世界しか知らなかったので、丹田に力を入れ直してこれからは社会で勉強する」
と、商売の世界に入り立ち止まることなく自分の課題に取り組んでいます。
高い視座をもって人生に挑んでいる人の姿は、
腰骨を立てて丹田に意識をいれて自分を磨き、
歳を重ねることに嘆くのではなく、よりいっそう日々を楽しく充実させようと思わせてくれます。
年齢に溺れることなく「昨日の不可能を可能にする」のは不可能ではないのです。